散歩道<4967>
オピニオン・インタビユー・高度成長とアメリカ
成功物語の裏面で 米支配が内面化 原発はその象徴(1)
敗戦から立ち上がり、高度成長を成し遂げた、勤勉で高い技術力を持つ日本人。そんな[物語」を私たちは長い間大事にしてきた。だが、東日本大震災によってできた社会の裂け目から、物事の裏面が顔をのぞかせている。そこには何が画かれているのか。様々な角度から戦後日本を照射してきた吉見俊哉さんが読み解く。
・・・・東日本大震災を契機に、高度成長期に手にした「豊かさ」への本質的な問い返しがおきています。私たちは長い間、何かを見落としてきてしまったのでしょうか。
「高度成長とはいうまでもなく、敗戦の焦土から立ち上がり、平和で豊かな社会を実現したという日本人の成功物語です。経済白書が『もはや戦後ではない』とうたったのが1956年。59年の皇太子成婚から60年安保を経て『所得倍増』の時代に突き進み、64年の東京オリンピック、そして70年の大阪万博で物語りは頂点に達します」
「しかし確認しておくべきは、『戦後』の平和と豊かさを享受していたのは日本本土だけで、沖縄を含めて東アジアはまだ『戦時』立ったことです。50年代には朝鮮戦争、60年代にはベトナム戦争があった。中国は文化大革命などで70年代後半まで動乱の時代が続き、さらに韓国、フイリッピンは軍事独裁政権でした」
'12.9.4.朝日新聞・東京大教授・吉見俊哉さん
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