散歩道<3291>

                      社説・鳩山政権の予算案・仮説住宅を百年建築へ(1)              (1)〜(3)続く

 鳩山政権が来年度の政府予算案を発表した。
 官僚を中心に進んだ過去の編成作業は一変し、各省の大臣や副大臣が「政治主導」の主役を演じた。
 事業仕分けを駆使して要求を削り、公共事業は前年度より2割近く減らした。この変革は自公政権下では望めなかった。政権交代の意味を目の当りにさせる師走の光景だった。紆余
(うよ)曲折もあった。藤井裕久財務相は当初、閣僚に「要求大臣でなく査定大臣になれ」と呼びかけたが、現実には大臣等は各省の立場を主張し、要求額は膨れあがった。
 それでも9月の政権発足から100日あまりで年内編成にこぎつけた。精力的な作業振りには、及第点をつけていいのではないか。
 中身はどうだろうか。各省の概算要求総額が95兆円まで膨らんだため、最低限の財政規律が守られるかどうかがひとつの焦点になった。仕上がりは92兆円台で、「新たな借金」である国債発行は目標の44兆円台枠をかろうじて守った。


'09.12.26.朝日新聞

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