散歩道<990>
経済気象台(32)・偽装の都
「この頃都にはやるもの、耐震偽装*1のツケ回し、赤字隠しの偽決算、天下り・談合*3・偽入札、爆弾質問・偽メール*2」670年前に二条河原落書きを書いた「京童」は、今ならこう詠んだかも。順に姉歯、ヒューザー・イーホームズ・政府、ライブドア、防衛施設庁・民主党・永田議員のことだ。当時も「ニセ綸旨(りんじ)」「ソラ騒動」「ソラいくさ」「巧みなりけるいつわりは」と偽物ばやりの世相だったようだ。かっての京都も今の東京も「偽装の都」では同じか?今の学生も世相には敏感だ。答案で「為替市場」でなく「偽替市場」と書いたのが2割もあった。世相は誤字にも映される。中には新解釈を打ち出す学生もいる。いわく「偽装とは、人の為を装って、自分のために動くこと」。こうすると、偽装が政治経済全体に広がっている現実を思い知らされる。なるほど「改革とは、国民の為を装って、自分の利益、権益のために動くこと」か?道路公団民営化、三位一体改革は「官から民へ」「国から地方へ」で国民の為を装って、各省は自分の権益の為に死力を尽くした。郵政民営化も、、国民の為を装いながら、自分の権力を誇示する為、リスクなき巨大ビジネスの利潤を生み出すためだったのか?また「政策とは、国民の為を装って、自分の利益、権益のために動くことか?金融政策も財政政策も、長期低迷期の異常な姿から正常化する局面だ。量的緩和から金利活用へ、歳出削減・増税への動きは当然だが、ツケをまわされるのは国民だ。国民の為を装って、役所の権限争い、ポスト小泉の権力争いの為の道具にするのではなく、国民に正面から説明し、失われた信頼を回復すべきだ。そして「二大政党も憲法改正も自衛隊派遣も靖国参拝*4もアジア外交も、国民の為を装って、自分の利益、権益のために動くだけ」か?「京童」の嘆きが聞こえる。
'06.3.16.朝日新聞
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