散歩道<967>
中国の外貨 使い道注目(2) 準備高世界一 黒字・投機資金・・・・1兆jへ (1)〜(2)へ続く
| 順位 | 国・地域 | 億j |
| 1 | 中国(2月末) | 8536 |
| 2 | 日本(3月末) | 8520 |
| 3 | 台湾 | 2579 |
| 4 | 韓国 | 2168 |
| 5 | ユーロ圏 | 2074 |
| 6 | ロシア | 1820 |
| 7 | インド | 1352 |
| 8 | 香港 | 1277 |
| 9 | シンガポール | 1190 |
| 10 | メキシコ | 767 |
| 日中以外は1月末現在で国際通貨基金調 | ||
アジア、為替リスク直面
外貨準備高が日本を上回ったことに対し、財務省細川興一事務次官は「大きさがどこと比べてどうこうという問題ではない」と述べた。日本では民間が大量の外貨建て資産を保有している為、外貨準備高が単純に国力を反映するわけではない。ただ中国が国際金融市場への影響力を強めるのは確実。大量の外貨準備を抱えるアジアは、中国発の為替リスクが増す事になる。「巨額の金融資産の運用者として中国の存在感は増すだろう」。関志雄・野村資本市場研究所シニアフェローは指摘する。仮に中国が保有する米国債を大量に売ると、ドル下落につながる。自らの資産価値を目減りさせることになるため、「簡単には売れない」(深尾光洋慶応大学教授)との見方が強い。ただ、政治的判断等から、政府保有資産の中で米国債の割合を引き下げた場合。市場の混乱要因となりかねない。国際通貨基金の統計によると、世界全体で約4兆j強ある外貨準備のうち、日中を含むアジアで約6割を占め、世界上位10カ国・地域でもアジアが7つを占める=表。ドル下落はアジアに大きく影響する。一方、日本も米国債等を中心に運用しているが、財務省は現在の運用方針を見直す予定はないという。外為市場への介入にいつでも使えるよう、「機能性の確保」に重点を置いているためだ。
'06.4.8.朝日新聞