散歩道<936>

                      大集合・(447)1782・(131)  波聞風問・異次元緩和の修正(2)・終わらない日銀の「錬金術」 

  秩序が変わったのがはリーマンショック後。主要国の中央銀行は恐慌を防ぎ、経済を再生するためと、こぞって超金融緩和で異常な量のお金を生み出し、ばらまき始めた。
 ショックから10年。危機は去り、いま世界経済は空前の同時好況が続く。米欧の中央銀行が超緩和を縮小し正常化を進めるのは当然だろう。
 これに対し、ひとり日銀だけがいまも超緩和路線をひた走る。先月末、日銀は、「強力な金融緩和によって市場機能や金融機関の経営に副作用が目立ってきたため、批判にこたえて修正にのり出した。

 とはいえそれは苦し紛れの策でもある。当初、2年の短期決戦として始めた異次元緩和は5年過ぎてもインフレ目標を達成できず、さらなる長期戦に持ち込まざるを得なくなった。正常化が遠のいたという点で、むしろ問題はより複雑で深刻になっている。 <検>政治

'18.10.5.朝日新聞・編集委員・原 真人氏