散歩道<922>
                         インタビユー 21世紀のための経済学(2)

 
気候変動や貧困、金融危機・・・。経済学者のケイト・ラワースさんは課題解決に既存の経済学が役に立っていないとし、21世紀の経済学をつくろうと呼びかける。来日して「朝日地球会議2018』で講演した。キーワードはドーナツ。学生時代から抱く、右肩上がりの成長モデルへの疑問が原動力になっている。


  持続可能な世界へ 身の丈に合う生活 ドーナツで考える

・・・ 最初の発表は2012年、所属していた国際NGO「オックスファム」の議論用の論文の形を取っていました。以来、持続可能な世界のイメージとして使われるようになりました。
 「同僚から勧められたのが始まりでした。予想外の大きな反響で、とても驚きました。複雑なものを単純に表すことを求めていた人が、こんなに大勢いたのかと。今では世界各地の政府関係者やビジネス、市民社会の人達と話機会に恵まれています」
 
・・・・持続可能な社会を目指す方策としては、国連で15年に採択されたSDGS(エステージーズ)(持続可能な開発目標)もあります。
 「環境、社会、経済の3側面から世界を変革しようとしているSDGSも、ドーナツの概念も、地球環境に配慮しながら身の丈に合った暮らしをすることを目指しています。策定作業の最終段階で、交渉関係者のテーブルにドーナツの図が置かれていたと聞きました。細部を詰める議論が白熱する中、大きな目的を忘れないために使われたそうです」 
<検>政治・経済、

経済学者・ケイト・ラワースさん
     ’18.10.13.朝日新聞