散歩道<921>
インタビユー 21世紀のための経済学(1)
気候変動や貧困、金融危機・・・。経済学者のケイト・ラワースさんは課題解決に既存の経済学が役に立っていないとし、21世紀の経済学をつくろうと呼びかける。来日して「朝日地球会議2018』で講演した。キーワードはドーナツ。学生時代から抱く、右肩上がりの成長モデルへの疑問が原動力になっている。
持続可能な世界へ 身の丈に合う生活 ドーナツで考える
・・・人々が安全で公正な状況で暮せる範囲と言うものをドーナツに例えて説明しています。
「21世紀の人類の目標は、地球環境をこれ以上悪化させず、すべての人々が尊厳のある暮らしを送るようにすることです。それを実現する為に、わかりやすい図が必要だと考えました。大きな円は超えてはいけない環境の上限、その中の小さな円を食糧や医療、教育などが足りない状態に見立てています。ドーナツの部分にみんなが入り、そこにとどまるよう政治や経済、暮らしを変えていく事が人類の繁栄を意味します」
「地球環境を九つの要素に分けてそれぞれの許容範囲を示したヨハン・ロックストーム博士の『プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)』がヒントになりました。残念ながら気候変動や生物多様性など4つの様相はすでに限界を超えています。そこに生活の土台として必要なものや権利を組み込んだところ、ドーナツになりました」
<検>政治・経済、
経済学者・ケイト・ラワースさん ’18.10.13.朝日新聞