散歩道<865>

                     大集合(389)・1667・思想の言葉で読む21世紀論象徴的貧困(1)      (1)〜(3)へ続く
                         過剰な情報が画一化促す

 情報やイメージ、映像があふれる現代の社会で、人々の関心や話題がひとつの極に向かっていく奇妙な現象が見られる。どのメディアでも同じ人物がもてはやされ、時には嵐のようなバッシングを浴びる。社会全体の空気も特定の方向に傾きがちだ。メディアの多様化と逆に、人間の精神面では画一化がすすんんでいる」と見る石田英敬氏(東京大教授)は「背景には情報が増えすぎたために、象徴的貧困が深刻になっているという問題がある」と指摘する。「象徴的貧困」とは過剰な情報やイメージを消化しきれない人間が、貧しい判断力や想像力しか入手できなくなった状態をさすという。フランスの哲学者ベルナール・スティグレールが使い始めた言葉で「メディアが作り出す気分に人々が動かされがちな日本の現実にこそふさわしい」と石田氏が訳語を考えた。「情報社会の中で増え続ける大量の情報に追いつくためには、情報の選択や判断までを自分以外の誰かの手にゆだねざるをえなくなっている。」と石田氏は語る。「結果として、政治や社会などの重要な問題についても、誰もが同じような感想や意見しかもてなくなっている」'06.2.14.朝日新聞

散歩道<130>昔の魔法・現代の魔法<619>谷藤悦史氏衆議院選・前面に出た首相の「私」・「熟慮の政治」抑制懸念

備考:この文章を読んで考えたこと:検索で新聞を見ても項目だけであるし、”お気に入り”に入っているものしか読まない習慣は、正にこのことを指摘されているものと思う