散歩道<855>
大集合(379)・1655・ 文化・こころの風景(2)・アイスハウス
1655・ 凍った湖の上を歩くと、矛盾した妙な感情に襲われる。危険を意識すればするほど感情も高ぶるが、同時に、ガラスのごとくと透明な広々とした表面にいると、なんともいえない平穏な雰囲気に包まれる。周囲の音は大気に吸収され、広大なる静けさの中へ消えてゆく、やはり、冬は平静な季節である。そう思っていた。ところが、5年ほど前、アメリカの極寒の北国ミネソタ州に引っ越してから、冬に対するイメージが一変した。何より驚いたのは、冬の湖の上での風景だった。「一万湖の地」という異名を誇るこの州には湖が点在し、驚くほど水が多い、そして冬になると、その水が凍り、「土地」と化すのだ。凍りきった水面の上にトラックを止め、友人数人と氷釣り用の小屋(アイスハウス)を組み立てる姿が見られる。彼らは携帯ストーブで暖を取りながらテレビを設置し、ビールの蓄え(これは櫃必需品らしい)から数本を出して、分厚い氷に穴をあけ、釣り糸を落とす。大きな湖では、こういったアイスハウスが何百軒も並ぶ。道路名のついた道も現れる。各小屋に番号が当てられ、数ヶ月間はそのまま。まるで湖の上に新興住宅街である。だが、春に氷が解け始めると、その湖の上の街が、まるで砂漠のミラージュのごとく、長かった冬といっしょに姿を消すのである。*1、2、3、
'06.2.8.朝日新聞、 ミネソタ大学準教授・日本文学・マイク・モラウキー
*1、2,3、=注意事項
備考:*130年ほど前の新聞報道で、湖の上で魚釣りやスケートをしている人が、薄くなった氷が割れ湖に落ちたというものであった。これに関する知っておく必要なことは:氷が割れて水の中に落ちた場合は、太陽は氷を反射するので水面は明るい、割れたところは、(氷を通さないので)暗く写るので、そこをめがけてその割れ目から上に出るのが大切だと言うことだった。
備考:'08.2.12.小学生が落ちたというこの事故が起き1人は自力で助かったが、1人の小学生が亡くなった。自然にはいつも危険があります。
備考:*2関連記事<176>スキーアドバイスを少し、雪の中にもぐってしまった場合の注意、実際にゲレンデ以外のコースではよく起こることだと注意が必要です。
*3,関連記事<166>スキー上の怪我