散歩道<845>
大集合(369)・1638
時流自論・「愛国心」と「愛民心」(1)・作家・藤原新也様 (1)〜(3)ヘ続く
1638、最近は門松も、日の丸も見なくなった。日本の伝統を守る気持ちも愛国心も、地に落ちたもんだ。都内のタクシーで年配の運転手から嘆きの言葉が出た。確かに日の丸は何本か見た、が門松は一本もない。こうした国民の伝統文化や日本という国家への帰属意識が退行する風潮の中、さる政治評論家は口角泡を飛ばしながら「愛国心のないものは日本を出て行け!」とテレビで捨て言葉を吐き、石原・東京都知事は学校行事に教員への処分を含めた生徒への「日の丸」「君が代」の忠誠心を促し、棋聖の米長邦雄氏は園遊会で天皇に「日本中の学校で国旗を揚げ、国家を」斉唱させることが私の仕事であります」と進言し、小泉首相は逆風の中を靖国強行と、ここのところ右翼化の遠心力が勢いを増している。そういった世相に中、「日の丸」「君が代」は戦争のはじまり!と、左側の思想も遠心力が働いて双方がエキセントリックになっている。しかし、熱くなっているのは大人や、老人だけである、平成の日本人、とりわけ若者らはかっての時代のように愛国心に燃えるようなことはないと思っている。
'06.1.23.朝日新聞・写真家・作家・藤原新也様
散歩道<133>最近の話題から感じたこと(国歌・国旗・主権)、<180>失業に関して、仕事について(塩野七生様)、<596>幸福(1)・「モノ・トラウマ」の呪縛・生きることを楽しもう、<1826>文化・たたき上げの反骨精神・随分男ぽい文章です。