散歩道<844>

                      大集合(368)・1637 面白い話(95)コロッケ・人民・うやむや

1634
 かたえくぼ:3点セット答弁:耐震・・・民間の問題   堀江・・・別の問題   牛肉・・・米国の問題   小泉首相(けんちゃん)

1635                   資本主義の権化?銀行が使い出した訳語「人民」
 中国の正式名称「中華人民共和国」にも使われている「人民」という言葉は、いまやもっぱら左翼系のボキャブラリーとして、栄誉ある地位に置かれている。ところが、この言葉、最初に使いだしたのは、絶対君主制の明治時代、しかも資本主義社会の象徴的存在ともいえる銀行だった。ただ、今のような左翼的な至上価値の与えられた言葉としてではなく、英語のピープルPeopleをどう訳すか苦慮の末に生まれた新語だった。政府関係の窓口と区別するために一般国民用を「人民預金」としたり、客の待合室を「人民控室」と読んだたぐいで、のちに警察が一般を「人民ども」といったのに通じる。むしろ見下した使い方だった。

1636                    本場ものを日本語でかじると・・・・・・「コロッケ」
 「今日もコロッケ明日もコロッケ、これじゃ年がら年じゅうコロッケ・・・・・」という歌が戦前、大流行したことがある。コロッケはそれほど日本の庶民になじみ深い食べ物だが、本家はフランス料理である。私たちが日ごろ食べている日本風コロッケは、ゆでつぶしたジャガイモにひき肉、玉ネギなどを混ぜ、ころもをつけて揚げたものだが、本家のほうは、ホワイトソースのルーに肉や野菜を入れ、ころもをつけて揚げる。そこで、日本のジャガイモ・コロッケよりは表面が硬くなり、かじるとカリカリという音がした。この音を表す擬音語「クロケ」が、日本風になまって「コロッケ」になったという。本場ものでも日本語でかじると音が変わるらしい樋口清之様

1637                      有るのか無いのかわからない「うやむや」
 平安時代の歌物語として知られる「伊勢物語」に「名にし負わばいざ事問わむ都鳥わが思う人はありやなしや」という有名な一節がある。この「ありやなしや」、漢字で書けば、「有耶無耶」となり、今はこれを「うやむや」と読んで、曖昧摸糊(あいまいもこ)とした意味を表すのに使われている。昔から、言葉の発音に、人間の感情や思いが比較的正直に表現されることが多いといわれるが、この言葉などその典型だろう。国会審議などで、何を問われても「うやむや」にしてしまう大臣の答弁に、その感情がよく表れていると思うのは、いささか勘繰(かんぐ)りすぎだろうか。そうでなければ、もうすこしすっきりした答弁を聞きたいものだ。散歩道<検>面白い話、