散歩道<793>         793から移動
                       散歩道・面白い話・大集合(331)・1566
             
対談・堺屋太一様・山田昌弘様(2)人口減社会は明か暗か  (1)~(4)へ続く

山田私は団塊世代は自立した子供を持つ人とそうでない子供がいる人に、二極化していると思う。子供が自立している人は楽しみながらどこで働いてもかまわないと思う、段階ジュニアはフリーターや未婚も多い、子供を捨てて自由に働くことが出来ない人が相当いる。団塊世代は健康だし、何もしないではいられない。低賃金で働くことをどう理屈つけるかが大事になる。好きなことをボランティアーのようにやるとか、給料は安いが2ヶ月間は海外に旅行に行くとか、自分にも世間にも理屈をつけて働くと思う。そんな世の中の方法を考えなくてはならない。彼らが低賃金で若い人と一緒に働けば若者にも励みになると思う。日本人は社会の変化、自分の立場の変化で器用に変わる。特に団塊世代はかわる。法律で定年延長や高齢者雇用を義務ずけたりして、その変化を妨害してはいけない。団塊の定年で、戦後社会と違った世の中になることを期待したい。
堺屋世界の歴史の中で人口が減って経済、文化が発展した例も多い。ルネッサンスが起きた14~15世紀のイタリアが典型だ、人口が減ると生産性が低い産業は捨てられので、一人当たりの所得は伸びる。そのために、生産性が高い産業や地域に労働力や人口をシフトさせることだ。
山田:人口現象社会では、成長が限りなくゼロに近い社会になる。個人の生活や世代に焦点をあてると、格差が固定されるか、二極化を容認するなら中流から下に落ちていく人が増える。
堺屋格差というが、多様化なのではないか、近代工業社会ではモノが豊かなことが幸せと規定されたが、80年代から知価社会で満足が多いことが幸せという考えが出てきた、モノの量は客観的だがら所得格差という発想になるが、満足は主観的可変的だ。仕事の満足も同じで「フリーターの方が好きだから所得は少なくていい」と言われれば、反論する根拠はない、それなら生命や最低元の生活を保障すれば、あとは本人の選択ではないか。
山田
フリーターを好きでやっている人は少ない。技能をつけてもらい、そこから脱出させる道をつけないといけない。フリーター同士で「できちゃった結婚」して、貧困の中で子育てしている人が出てきた。二極化、固定化が起きている、二つが合わさりながら日本社会が変わっていくと思う。中流生活を維持できなくなった人を「多極化であって、好きなことをやっているのだから」と放置していいのだろうか。'06.1.6.朝日新聞


散歩道<505>大阪病・民の力で三セク黒字に<473>
*1