散歩道<767> 
                          
散歩道・面白い話・大集合(308)・1522
                                 社説・海のプラごみ・汚名返上の取り組みを

1521、世界の海を汚すプラスチックごみを、どう減らしていくか。具体策を各国に促す「海洋プラスチック憲章」が、先のG7首脳会議で議論になった。
英仏独伊とカナダ、EUが署名したのに、日本は米国jとともに見送った。中川雅治環境相は「市民生活や産業への影響を慎重に検討する必要がある」と釈明するが、国内外のNGOから失望の声があがっている。
 この問題は3年前の首脳会議からの懸案だ。今更調整のための時間が必要だなどと言っても説得力を欠く。「環境よりも産業」という政権の姿勢が、日本の評判を傷つけている。
 プラスチックごみは年に3億㌧生まれていて、これまでにリサイクルされたものは1割に満たない。少なくとも年間800万㌧が海に流れこんでいるとみられ、推進1万㍍の深海からもポリ袋の破片ンが見つかる。プラスチックは分解されにくく、波や紫外線出砕けて5㍉以下のマイクロプラスチック(MP)になる。これが有害物質を吸着して魚介類に取り込まれ、植物連鎖で人間を含む多くの動物に悪影響を及ぼすとの懸念が指摘されている。
<検>環境、<検>科学

1522、 すでに60ヶ国以上が、何らかの規制に乗り出した。欧州委員会は先月、ストローやフォーク、綿棒の軸と言った再利用出来ないプラスチック製品の流通を禁じる新規制案を示した。フランスはプラスチック製の使い捨て容器や食器の販売を禁じる法律を作った。米国や英国では、洗顔料や歯磨き粉に使われてきたMPの一種マイクロビースが制限されている。
海の恵みを受けてきた国として、日本も本気で問題の解決に当たる責任がある。使い捨てプラスチックの一人あたりの使用量が米国に次いで多いことを自覚し、分別やサイクルだけでなく、プラごみそのものを減らす取り組みを急ぎたい。
 超党派の議員が提出した海岸漂流物処理推進法の改正案が、先日成立した。マイクロビーズの使用の抑制や、廃プラスチック類の再利用を産業界んい求める条文ンが新たに盛り込まれた。関連企業は誠実に対応し、社会的責任を果たしてもらいたい。
 一部の業界には規制を嫌う声がね強くある。政治のリーダーシップが不可欠だ。
 きのう閣議決定された第4次循環型社会形成推進基本計画は、プラスチックの循環戦略を定め、使用の削減にゃ回収、第替え品への切り替えなどを進めるとうたう。いかに実行あるものにするか。世界の目が注がれていることを忘れてはならない
<検>環境、<検>科学
'18.6.20.朝日新聞
  
              
          
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