散歩道<765>
散歩道・面白い話・大集合(306)・ 1518から
耕論・ ペットの自由(1)
1517、人間は本質的に自然を求める生き物です。でも都市化すると、周囲から本物の自然がなくなって来る。だから街中に公園をつくり、郊外での登山がはやる。自然と繋がっていたい人間の要求を満たしてくれるもっとも身近な存在として、ペットが無意識に重宝されるようになった。
自然を求めてペットを飼おうとするのですから、本来なら自由にさせて、何気なく交流している状態が理想的です。所が、都市化した社会の中に、人間はコントロールできないものを置いておきません。そこで、人間が勝手なルールを作ります。
いまは田舎でも、犬をつないで飼いますね。さらには犬も猫も、狭い部屋につないで飼いますね。更には犬も猫も狭い部屋の中に閉じ込めてかう。動物たちが自由に出来ない環境に人間がおいている。でもよ考えれば本来自由に動き回る動物を紐(ひも)につなぐことは虐待ではないですか。ペツトを飼うこと自体がある種の虐待行為に繋がっている。コントロールの際たるものは、殺処分でしょうう。 <検>動物
1518、 今の日本人の飼い方を見ていると動物との付けあい方が下手だと感じますね。動物についての知識が足りないのかもしれません。一方、ヨ-ロッパ人は動物と人間を切り離して考え、歴史的に長く身近に、動物と接してきた。例えば、犬をしっかり、トレ-ニングし、犬が出来る限り自由に暮らせるようにしています。リードなしで犬をつれ歩く場面に出くわすのは、こうした事の積み重ねの結果です。
ところが日本人は、犬にリードを付けて、自分が引っ張られながら散歩する。ブランンドの服をきせ、ベビーカーみたいなものに入れて商業施設の中をつれて歩く。
これ、犬が嬉しいわけがない。かわいがっているだけで、動物に動物として向き合い、その自由な行動を尊重出来ていません。<検>動物
’18.6.19.朝日新聞 解剖学者 養老猛司氏