散歩道<746>
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論壇時評・観光客と留学生(1)・「安くておいしい国」の限界
1476 国際会議で外国に行くと、観光客の急増に驚く。パリ、ニューヨーク、ベイルート、バンコック、北京などもそうだ。
国連世界観光機関(UNWTO)の統計では、2000年から17年に世界の国際観光客到着数は2倍に増えた。17年は7%の「高度成長」ぶりだ。16年のランキングだと、日本は国際観光客到着数で世界16位。ただし増加率が高く12年から17年に3倍以上になった。今や観光は日本第5位の産業だが、多すぎる観光客のせいで、「観光公害」も出ているという声もある。
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1477 なぜこれほど急に増えたのか、アジア特に中国が経済成長し近場の日本が観光先になったことも一因だ。だが私が各地を尋ねた経験から言うと、別の理由がある。観光客から見れば、日本は「安くておいしい国」になったのだ。
ここ20年で世界の物価は上がった。欧米の都市だと、サンドイッチとコーフィーで約千円は珍らしくない。香港やバンコックでもランチは千円が当然になりつつある。だが東京ではその3分の1で牛丼が食べられる。それでも味は美味しく、店はきれいでサービスはよい。ホテルも同様だ。これなら外国人観光客に人気が出るだろう。1990年代は日本は観光客にとって物価の高い国だったが、今では「安くておいしい国」なのだ。
なお、00年から16年に、フランスは国際観光客が7%しが伸びていない。それに比し日本は400%も伸びている。国際観光客数で400%以上に伸びたのは、日本・インド・ハンガリーの3つだ。この3か国は外人観光客から見て「安くておいしい国」なのだ。 <検>社説・論評、<検>世相、
’18.5.31.朝日新聞・歴史社会学者 小熊 英二氏
備考:この文章に接した時、まさにそうだと感じた。日本全国民が安いものを必死で見つけようとしていいるように感じる。失礼だが一番安いと考えていた100円ショップの「ダイーソ」の品物よりもっと安い店やあるいは品物があるのだといった、行動が目に付く、商店をやっている人に聞いても日本人の購買力は最近目に見えて悪くなっているとおっしゃる。この状態では日本の経済力は東南アジア諸国よりも下になるのではないかと心配である早急な対策が企業に対してだけでなく早急に、一般国民に何等か手を打たれる必要があると思う。