散歩道<726>
                   散歩道・面白い話大集合(273)・1410   面白い話(79)とろいハメをはずす・立往生

1407、生に対する罪
 生に対する罪があるとすれば、それは生に絶望することではなく、むしろ、もう一つの別の生を希望し、この生の取りかえることの出来ないすばらしさを避けることのうちにあるだろう。カミユ 

1408(たが)が緩んで水が漏れた樽「とろい」
 何もかも機械化されて、職人が腕を揮(ふる)う機会が少なくなっている今日でも、樽作りだけは別で、現在も人に手に頼らなければ、うまい樽酒はできないらしい。この樽作り、よほどの熟練を要するとみえて、失敗もまた多い、技術の未熟な職人達が、樽を箍(たが)でキチンと締められないで、親方に「箍が緩んでいる!」と一渇されるなどはまだ良い方で、水を注いだとたんに、ザーなどということもしばしばだったとか。こうなると、親方も半ばさじを投げて、「(とろ)い加減だ」と嘆いた。タガを締めなおすよりは、作り直したほうが手っ取り早いと言うわけだが、会社にはいると、根本的に鍛え直されるという新入社員、最近はそんなに「とろい」若者が多いのか樋口清之様

1409自由を奪われた馬への思い「ハメをはずす
 日頃規則にしばられて、馬車馬のごとく働かされているサラリーマンなら誰しも、ときには「ハメをはずし」たくなることもある。それもそのはず、ハメは、馬を制御するため口にかませる金具、つまり馬銜(はみ)を指しており、当然自由も制限される。また、荒馬を取り押さえるため、口にはめた縄もはみという。はみをはめられた馬、さぞ、はみをはずして自由を取り戻したがっているだろうと、馬車馬氏には、その心情がよくわかるはず。英語でははみは、bitだが、take the bit between the one's teeth というと、手におえない、とまさにハメをはずした状態を指す。馬からわが身を思うこと、洋の東西を問わないようだ。樋口清之様

1410、折角助かったのだから
 熊本地震から3年目、直接、下敷きになって亡くなった人(50人)よりも、助かったが、避難所生活中に亡くなった人(211人)が、多数になったことが大問題として報道されていた。それは避難所の環境の悪さや、車中泊が原因のことが多いそうだ。無理な姿勢や運動不足の為、血流の流れが悪いという。アルピニストの野口健さんによると、国際的にはスファィア基準として、避難所のスペースは一人当たり3.5u、トイレは20人に1個が基準だそうだ。応急の処置として彼はテントを活用していた。<検>災害