散歩道<7000>

                        新時代・令和・ 分水嶺の科学技術(6)

進歩は両刃(もろは)の剣 どちらに転ぶか 責任の重い時代

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 「例えば大学院生の時に有力化学雑誌に論文が載った人は、書類上は素晴らしい評価となります。でも運よく研究室が蓄積した成果が出る時期だっただけかもしれない。地味なzっしにしか論文がなくても、きちんとしたビジョンを持ち、自らアイデアを考え、実験した成果がある人の方が、将来活躍する可能性がたかいのです」
・・・・働き方改革の時代、研究者の意識かいかきうも必要でしょう
 「先日、大学院時代の恩師にお会いして『あんまり無理するなよ、身体に気をつけなあかんで、適当に手抜きやれ』と言われ、すぐに「あっ、心配せんでも、あんた昔から手抜くの上手やったな」とつづけられました。ばれてた。研究においても、ワーク・ライフ・バランスは非常に大切です。大学院のころ言われたのは、普段はいいけれど、ここっていう時があるんや、そこでがんばれるかどうかで人間の価値が決まる、と。研究者はプロです。スポーツでも、将棋や、囲碁、芸術でもプロの世界は、ここというと気に頑張れなかったら負けます。遅くまで職場にいても、見せかけの頑張りでは、健康にも家族にもよくないと思います」
 <検>科学

'19.7.20.朝日新聞・京都大学IPS細胞研究所超・山中伸弥さん