散歩道<6998>
新時代・令和・ 分水嶺の科学技術(4)
研究力低下は深刻 創造性の高い若手 シニアが支えよう
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・・・・若手とシニアの研究者の役割分担をどう考えますか。
「これまで日本は人生が1サイクルという考え方が中心でした。教育を受けて会社に入り、終身雇用で、定年後に20年ぐらい生きる。単に定年を伸ばすと、若い人にしわ寄せが行き、歪みが生じます。シニアは2サイクル目の人生を考えるべきでしょう。同じことを考えて若い人と競争するのは、マイナス面が大きいいです。日本はアイデアや発想より、人脈とかが重視されるから、研究費の獲得でも年長者が有利になります。若い人と競争するのではなくサポートにまわり、メンター(助言者)的な役割をはたしていきたいと思います。同じ業界でなくてもいいのです。人生経験は生きますから。
・・・・・日本の研究開発力の低下が深刻な問題になっていますが」その解決にもつながりますか。
「研究力の低下は、非常に大きな問題です。研究はアイデアや創造力が非常に大切です。この能力は若い方が非常に高く、年を重ねると減ります。特に基礎研究で新しい概念を打ち出すなら、若くて優秀な人に早く独立した研究室を持たせ、自分で自由に差配できる研究をしてもらう必要があります。
しかし、独立したもののサポートが受けられないと、研究以外の雑事に忙殺され、才能がつぶれる危険性が高くなります。経験にゃマネジメント能力は年齢を重ねることで得られますから、シニアがサポートして若い人が研究に集中できる組織や体制を作ればいいと思います」<検>科学、
'19.7.20.朝日新聞・京都大学IPS細胞研究所超・山中伸弥さん
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