散歩道<6971>

                        耕論  投票に行かない その心は(2) 遠ざけたのは教育なのに

  このように教育が自ら政治への参加を遠ざけておきながら、18歳になり選挙権を得たとたんに「なぜ投票に行かないのか」というのはおかしな話ではないでしょうか。若者の投票率の低さは、現世代の在り方や、この社会の在り方のあらわれにすぎません。
もっとも投票率が低いからと言って、必ずしも問題となるわけではありません。かりに一人一人の生活が安定し、将来の見通しがたつというならば、政治とは距離をおき、思い思いのことに取り組むのが自然の姿でしょう。
 しかしながら今の日本は困難な状況にあります。バブル崩壊以降30年近く、日本の経済は低迷してきました。戦後45年間発展してきた日本が、その後30年間、1人当たりのGDPも新卒の初人給も横ばいになったのです。国際的には「転落」にほかなりません。労働力が減り、地方が衰退する一方で、支えるべき高齢者は増えています。今の若者が親世代のような生活を送ることは、もはや望めなくなりました。
<検>政治、<検>若者

 '19.7.17.朝日新聞・「みらい選挙プロジェクト」運営者 三春 充希氏