散歩道<6959>

                              手塚雄二さんの美術展    

 美術展に入った最初の絵に見入った。「春雪譜」の絵である。春スキーで蔵王の頂上から、また、八甲田山の山の上から林間の間を通りぬけて中間地点まで降りてきたときの風景を思い出した。
 今日は、作品を中心に想いを書きたいとおもう。展示されて多くの絵の中に、そこらに咲いている木々や、花、山に生い茂った樹木が雲や雨、霧、雪に閉じ込められぼんやり見えているがしっかりと地に根を張っている自然の姿が実に見事に描写されている。また、「冬の川」の寒さ、「奥入瀬翔流」の描写の細かさ等がすごく情景が伝わってくるようだ。叉、1枚、1枚の枯葉の様子や、山に繁る樹木の1本1本の枝までよくもここまで多く、叉、こと細かく広範囲にわたり描かれたものだと感心する。
 「光り」、「蒼青」、「幻の滝」、「波光」、「幻の滝」、「海霧」、「海しぐれ」等、大きな大自然のうねりの流れや光、明るさや、暗さの中で描き出される姿等、その中で我々は同じ地球の上で、生かされているのだと感じる事ができるようだ。
 「冬風」、「挽夏」、「光装」、「麗糸」、「風柳」季節の変わり目の木々の葉など散りゆくものの寂しさなどが感じられる。作品の中の説明書では次の季節には、青く生き生きした樹木や葉が芽を出す、その繰り返しがこれからもづっと永遠につづくに違いない、その瞬間の自然を捉えたと書かれていた。そこに、光の明るさがどこからか感じることができそうで、この寒さの、この時期を耐えれば次に来るものの明るさが期待出来そうなものを感じる。
 この展示会は、手塚雄二様の作品(日月四季花鳥)が「明治神宮内陣御屏風」として決まったことを祝して行われた美術展である。何ともお目出度い事ではないか。
 真っ黄色の太陽と月だろうか、大自然の中で樹木が生き生きと青、濃い青、や緑、濃い緑、茶や紫、紅、黄の葉や枝、叉小鳥や蝶がゆったりと飛び跳ねている、何とものぞかな美しい絵である。    
 初めてヨーロッパでアルプスの冬の季節や夏、その全景見たとき、展示会で見た立山連峰のような素晴しい自然が日本にもあるという思いを強く感じた事を思い出していた。 この美術展を見て、私は素晴らしい絵の数々に出会えたことは、幸せだと本当に思えた。
<検>美術展

'19.6.京都・高島屋