散歩道<6958>

                         経気台(926) ・社会問題としての孤独

 孤独は個人の問題か、社会問題か英国政府は昨年「孤独担当大臣」を置き、「孤独対策戦略」を発表した。孤独は最近始まった事ではない。孤立や疎外とは違い、本来主観的で個人的な問題だ。理由や背景もそれぞれ異なることも述べている。しかし、今や公衆衛生や社会の問題なのだ。
 社会の変化が新たな孤独を生み出している。都市化や核家族化だけではない。最近のITは人と人の接触機会とその豊かさをうばっている。ネットを通じた買い物、スマホでの趣味の音楽・ゲーム、在宅勤務。ITやグローバル化がもたらす所得格差、地域格差が個人の尊厳や達成感を損なう。このような変化の影響も考えられる。
 英政府の取り組みの先駆けとなった報告は、英国(人口約6600万人)で成人の900万人以上が時に叉は孤独を感じ、移民難民の6割、75歳以上の3人に1人、障害者の半数が孤独を感じている。孤独の健康被害は1日15本のたばこに相当。英国全体の経済損失は年320億
ポンド(4.7兆円)
 
英国政府の戦略は、「政府は友達を作れない。出来るのは社会の基礎強化を支援すること」と明確にする。
 高齢者・10代・子育ての中の親さらに現役世代、だれをも孤独が襲う可能性。人と人をつなぐ、社会的なつながりを作り出すことが重要で、慈善団体、企業、病院、地方政府などとの連携支援を政策の基本とする。
 雇用の場やネットでの孤独やいじめの解消、地域での退職後の居場所づくりや市民の交流拠点づくりなども考えられる。孤独が社会問題化する時代。産業革命が福祉国家に繋がったように、今や、孤独対策は、自助から、互助や共助そしてさらに公助へと進むべき時代かもしれない。
<検>政治、<検>世相、

'19.3.20..朝日新聞
備考:人は場所が提供されるだけではなかなか集まらないものだ、町内を中心に人集めの役割を任命すべきである。