散歩道<6921>
                                         経済気象台(909)・ 金融で環境をよくする

 金融で環境をよくするといっても、何のことかわからないだろう。金融といえば、どこの国でも経済を牛耳るエスタブリッシュメント、金儲け主義の象徴、格差の現況というイメージではないか。しかし、そもそも金融とは読んで字の如く、必要な所へお金を融通する中立的な営みだ。
 現在、世界中で地球温暖化が原因と考えられる異常気象と自然災害が増え、大きな犠牲が各地で発生している。それに対抗すべく日本も参加するパリ協定のもと、世界中でCO2排出量を減らすプロジェクトが数多く企画・実行されている。そういうプロジェクトをグリーン投資というが、投資計画があっても資金の裏付けがなければ実行できない。
 一方で、日本と世界の金融市場には資金があり余っている。そこで金融の出番だ。市場にある資金をグリーン投資につなげる金融手法の1つがグリーンボンドだ。
 3月1日東京で環境庁主催の「ジャパン・グリーンボンド・シンポジューム」が開催され、様々な国内グリーン投資とグリーンボンド飛行事例が紹介・表彰された。海運、建設、小売り、電鉄など様々な業界・業態で、工夫をこらし本業に関係したグリーン投資がグリーンボンドの資金で実行されている。金融業者もまた、債権の発行条件設底、引受け・販売、投資や必要ならば証券化という技術を使い、本業を通じてグリーン投資に貢献している。
 その前日には々会場で環境省主催の「ESG金融ハイレベル・パネル」が国内の金融・投資界トップの出席のもと開催された。ようやく日本の金融界も思い腰を上げ、金融という本業を通じて環境に貢献しようとしているのだと信じたい。
 <検>政府、<検>環境、