散歩道<6913>
明日へのLesson・特別編・著者が「と」く村上陽一郎さん
エッッセー「科学の変容と社会」(5)×九州大学入試
正解のない状態に耐える力
「説く」
・・・・ワクチン接種の是非や原発関係など、科学的な知見を基にした冷静な判断が」求められる場面でも先鋭的な結論に至る人が増えた。
『私は「ネガティブ・ケイバビリテイー』(出来ない状況を受け止める力)という概念に注目しています。問題が起きた際、解決策にすぐ飛びつかず、『待てよ』と。そして、問いの立て方自体を見直したり、別の角度から見て見たりする。つまり、宙ぶらりんで、正解なしの状態に耐える。今は立ち止まることなく、スマートフォンを使い、好ましいと思う人や意見を自ら捕まえていく。AI(人工知能)がそれぞれの嗜好(しこう)にあった情報を提示するフイルターバブルで、その傾向は顕著になった。だからこそ、
ネガティブ・ケイバビリテイーが必要です」
・・・・教養の役割りは大きくなる。
「最後は自身の主体性と判断力。そのために(幅広い教養を意味する)リベラルアーツが必要です。社会は単体で成り立っておらず、科学も同様。理系の知識がゼロで社会に入れば、現代医療は適切に受けられないし、司法の知識がないと裁判員は務まらない。すべての分野で最低限、知っておくべきことはある」
・・・・次世代に伝えたいことは。
「ラテン語の『フェスティナ・レンテ(Festina Lente)』が好きな言葉です。ネガティブ・ケイバビリテイーもその一つですが、直訳すると『ゆっくり、急げ』。急がないといけない場合でも、ゆっくりさは必要。一方、ぼんやりしていてもいけない。急ぐことと、のんびりすることを両輪にし、前に進んで下さい」<検>科学、<検>教育、
'19.5.29.朝日新聞 岩田智博氏
備考:全くこの意見に私は賛成です。
