散歩道<6910>
明日へのLesson・特別編・著者が「と」く村上陽一郎さん
エッッセー「科学の変容と社会」(2)×九州大学入試
社会と化学、不可分で不十分な関係
「解く」
問3では本文にある「社会の為の科学」という表現が1999年の世界科学会議のキーワードになった理由の説明を求めている。
村上さんgは「それまで、科学者たちは、自分たちの研究と社会との間を切り話、或いは少なくとも一線を画すことを前提としてきたが、現実の事態がそれを超えていることを科学者自身が確認、もしくは容認する機会となったからであろう」と答えた。
マンハッタン計画(核兵器開発)では研究が軍事に使われ、遺伝子組み換え技術を用いた食品は、食卓にのぼる。こうした「社会化され科学」は、現代社会のすみずみまで広がる。
問5は、科学が重要な役割を果たす中、社会の対応の遅れを指摘した個所からの出題だ。「社会全体の仕組みが、事態に見合うように整備されていないことが、いやでも目に付くことになる」という記述中の「事態」の意味を求めた。
村上さんは「社会がどのような科学研究の成果を利用するか、またその成果をどのように評価するか、という点での意志決定、結果に対する責任の取り方、行政や産業ばかりではなく、市民が公共の立場で科学を利用する可能性、など現代社会が抱えている諸問題が事態という言葉に含まれていると思われる」と解答。
<検>科学、<検>教育、
'19.5.29.朝日新聞 岩田智博氏
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