散歩道<6906>
文芸時評・「文学」の働き(2)・・橋をかける 世界と私に
この世界大会のテーマーが「子供の本を通じての平和」であり、少女時代の彼女の心に深く刻まれた本の多くが疎開中、つまり戦争という暗い時代に読まれたものであることは示唆的だ。そこには彼女の<平和>への強い意志が感じ取られるからだ。
この読書を愛する処女が、のちに皇后として行ったことのすべてが<橋をかける>ことだったとは言えないか。社会において忘却され阻害された人たちに、<祈る>ように心を傾け、寄り添い、そうしたいわば<見えない対岸>にいる人たちと僕たちとの間の架け橋となること。
ここには<文学>と呼ばれるものが果たす大切な働きの一つが」ある。 <検>教養、<検>面白い文章、
'19.5.29.朝日新聞・作家・小野 正嗣氏
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