散歩道<6895>
波聞風問・美の担い手(1) ・職人の技 未来に残すために '
毎年4月の上旬、京都の寺院に呉服の名匠、名家による上作約200点が並ぶ会場は。高島屋が1936年から続ける上品会(じょうばん)という特意客向けの展示・販売会だ。今年の会場は建仁寺塔頭(たっちゅう)両足院、企画作品のテーマーは「俳句」である。
制作するのは、日本の染織を代表する8社。発足時から参加する京友禅の千總(ちそう)は16世紀以来の老舗である。8社がほぼ1年かけ、テーマーに沿った図案を練り、試作を重ねて渾身(こんしん)の逸品を仕上げる
各社は、ふだんは接する機会の少ない異なる分野だが、企画作品は準備段階から、高島屋の担当者とともに同じテーブルで、技法や図案について議論を重ねる。伝承するだけでなく、新たな技法や図案に挑戦することも目的だ。
ただ、呉服市場の拡大や社会的な認知度の向上など、課題は少なくない。高島屋の担当者、原健一郎さんは「呉服は」多くの職人による手仕事の集大成。事業継承は重い課題です」と明かす。 <検>文化、<検>企業
19.3.26.朝日新聞・編集委員・多賀谷克彦氏
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