散歩道<6881>
                                    オピニオン・ 迷走の英国・どこへ(8)


 
 
EU離脱しても さけられぬ移民 日本と似た立場
 

   

 ・・・・英国はどうなりますか。
「あらゆる可能性が考えられます。メイ首相は伝手がない状態に追い込まれましたが、逆説的なことに、だからこそ彼女は権力を維持し続けてきた。野党労働党のコービン投手も、がんじがらめで身動きできないのは同じでした」
 「英国がEUから離脱して移動の自由を妨げても、英国経済に膨大な移民労働力が必要である状況は変わりありません。英企業にとって、問題は労働力が安いかどうかであり、国籍はどうでもいい。国境をすりぬける方法は、いくらでもある。英経済の構造を大幅に変えない限り、不法移民、不正規移民が増える。かなしいことに、欧州統合が思い描いた、人権に基づいた社会とはほど遠い状態です」
 現実には、必要な分野の移民だけを受け入れる事になるでしょう。そうすると、逆にこれら外国人労働者を受け入れようとしている日本と似た立場になります。皮肉なことに、移民池入れたいこくだった英国と、移民を受け入れてこなかった日本とが、今同じ状況に置かれているのです」
 <検>外国、<検>政治

'19.2.14.朝日新聞・英リーズ大学教授・エイドリアン・ファベル氏