散歩道<6838>
日曜日に想う・冷戦終結30年民主主義の迷走(1)
1989年、平成元年は冷戦終結の年と重なった。自由と民主主義が地球を覆う時代がきたはずだった。でも、本当はなんの始まりだったのか。
まだ東独だったライプチヒで、その年の10月から独裁政権にchぷ戦死、民主化を求める市民たちが毎週月曜日に街頭活動を繰り広げた。参加者は50万人にまで膨れ上がり、11月にベルリンの壁を崩す原動力となった。翌年3月12日、その最終回を取材にいった。歴史的な運動「月曜ゲモ」は、しかし無残に変容していた。
広島には西独の国旗が林立。スキンヘッドの少年たちが「ドイツ文化を守れ、外国人は出て行け」と叫ぶ。ネオ・ナチの機関誌を売り、市民グループのチラシを焼いて規制を上げる。視界に入った東西統一が排他的な気分ンを青つていた。
かべの方かいで向こう側の消費社会の輝きを目のあたりに舌市民の衝撃も大きかった。日本から見た私さえ、東から西に写ると町のあかるさに目がくらんだ。
一刻も早くあちらの世界の住人になりたい・・・・。熱を帯びたナショナリズムと消費社会への押さえがたい渇望。思いは民主化よりそちらに駈け出した。最初にデモを主導した活動家たちは「人々は変わってしまった」と嘆いた。<検>政治、<検>世界、
2019.1.13.朝日新聞 編集委員・大野 博人氏