散歩道<6792>
樹木希林さん 友と交わした言葉(3) 死ぬことは、だれかの心の中で生き続けること
病が不幸だけなんて もったいない
病患い気づいた「生と死」は一体
ふたりは60歳を迎える頃に大病を患った。希林さんは61歳で乳がんになり、梶川さんも60歳の時心筋梗塞(こうそく)で1ヶ月入院した。病を経て、ふたりは別々ものだと思ったてき「生」と「死」が一体のものだと気がついた。希林さんはこういった。
「病が不幸だなんて。もったいない。がんは特に残り時が読めるからありがたいわよ」
希林さんはがんを機に、「所有しない生き方」を選び、名刺一枚受け取らなかった。それなのに、2年ほど前、梶川さんは希林さんから「太子樹下禅那」の小さいサイズの複製画を求められた。
9月16日。訃報(ふほう)を受け、梶川さんは東京の自宅に駆けつけた。希林さんの枕元には、あの仏画がかけられていた。「どんなに覚悟を固めていても死はどこか恐ろしい。その時に、希林さんはすべてを心得た慈愛に見守られながら旅立ちたかったのかもしれない」 <検>人、<検>教養、
![]()