散歩道<6782>
面白い話・根回し・でっかい・芸術的デザイン・ねこばば
これがないと日本という大木は枯れる「根まわし」
中根千枝女史もその著書『タテ社会の構造 』のなかで指摘しているように、日本の社会構造は序列意識の強いタテ型だといわれる。論理より感情を、個人より集団の利益を選考するこのきわめて日本的な社会の特質から自然発生的に生まれたのが、「根回し」。政治や商売の世界のみならず、いまや日本人日常生活にまで定着したこの”事前の工作”元々は、植木の移植法で、大木を移動する際には、1、2、年前に、根の周囲を掘って、側根の太いものと主根を残して、その根を切っておくと、枯らさずにスムースに移植できるという。もし日本の社会から、「根まわし」という潤滑油を排除してしまったら、石油危機以上の混乱になるかもしれない。樋口清之様
「でっかい」です
歌舞伎役者では役者に対する最大の絶賛の言葉は「でっかい」です。観客の個的存在の基準から逸脱し、超越して世界をめちゃくちゃにしてしまう存在、それを出してくれる役者が「でっかい」です。(丸谷才一・山崎正和の日本史の本より)
芸術的なデザイン
無駄、無理、斑の集積が芸術的なデザインを生む。<641>「無気力・無関心・無責任」・ちかごろの若いもの論」
ネコ嫌いの策略か「ねこばば」
ネコは古代エジプト時代から人に飼われてきたというが、ヒトによって、これほど好き嫌いのわかれる動物も珍らしい。嫌いな人は極端に嫌う。そんな人に誤解されたのか、ろくなたとえに使われない。「ねこばばをする」などは、その最たるものだろう。この「ねこばば」"猫糞”と書くように、ネコが脱糞したあと、脚で砂をかけて糞を隠すことをさしている。そこから、落し物などを拾ってそのまま着服してしまうという悪い意味に使われるようになった。だが、自分の糞を天下にさらしておくよりは、砂でもかけて隠す方が、人間の目からみても、はるかに礼儀にかなっている。どうやらこのたとえ、ネコ嫌いの策略の臭いがしないでんもない。樋口清之様
散歩道<103>猫は中国の隋の国から遣隋使によって日本に来た。
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