散歩道<6736>

                          語る・人生の贈り物もの・ファツションデザイナー・菊池武夫氏の文章
 
菊池武夫さんの文章は朝日新聞に連日投稿されているが、'18.11.14の記事が特に面白かつたので紹介しよう。

 この人かっこういいなと思う感覚はとても大事だと思います。単純だけで色んな意味を含んでいる。でも服のかつこうよさについては、興味のある人が話題にすればいい。僕自身は説明するのも聞くのもすごく好きです。
 ファツションつって、デザインや使い方は作る方も、使う方も出来れば工夫したほうがいい。 ダンディズムという言葉は余り好きじゃない。その由来である、英国の上流階級の紳士と言う正統派のイメージがあるから。イギリス人じゃないけえど、ジャン・コクト、アンディ・ウォール、白洲次郎さんにはそんな感覚があるようには思います。
 集中してそぎ落としていくのはいいけれど、何かにこだわってしまうとダンデイズムからは遠くなるのじゃないですか。こだわると、身動き取れなくなるから。
 センスを磨くには知性しかないと思います。男のかつこうよさつて、自分をよく知るっているけれど、それにおごることなく、世の中全体のことに知性的に向き合えることじゃないかな。周りのことを全部理解して、整理して判断できる人。自分独自の考えを周りに巻き込まれずにやり通す人です。
 よく、おなかが出ていてもかつこいい男性っているでしょう。それは、やってきたことや人間性が素晴らしいから。その意味を、実感しない限り、おしゃれな服を着てもかっこうよくならない。すごくかっこういい人は、独自のものを持っていて、そのかっこうよさを元に自分の個性的な服装の形を作りだしている。おしゃれは、着る人半分、僕ら作る人半分だと考えています。
 最近の日本男性のおしゃれは多様化しているけれど、手持ちの服はなるべく少なくして、それをきちんと自分のものにすることから始めたらいいと思います。


'18.11.14.朝日新聞
備考1 :(14日)ページを読んでから、今迄の報道されていた記事を振りかえって読んだが、このページが一番おもしろかった)

備考2 :私がこの散歩道で紹介しているダンディーと思った男性は、元西武の石毛宏典さん、劇作家の山崎正和様、元外務大臣の町村信孝さん、元外交官の岡本行夫さん、元防衛大学長の五百旗頭真さん等である。