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                           面白い話(101)月とすっぽん・油断・ろくでな

                     いささか気の毒なたとえ「月とすっぽん」
 すっぽんという動物、ふられても振られても言い寄るしつこい男を例えるのに、よく引き合いに出される。たとえられたすっぽんには迷惑な話かもしれないが、鋭い口で噛み付くと、中々離れないのだからこれは甘受しなければ成らない。しかし、まるでかけ離れていることやとんでもない組み合わせを、お月様と比べて、「月とすっぽん」といわれるのは、いささか気の毒というものだ。日頃スタミナづくりにお世話になっているすっぽんの名誉のためにいうと、じつはこの言葉、「月と朱盆
(しゅぼん)」がなまって、「月とすっぽん」と誤り伝えられたものだそうだ。月とお盆なら、形は同じでも似て非なるものだから納得がいく。<検>動物   樋口清之様

                    資源小国日本の近未来を暗示?「油断」
 「油断」これを読んで字のごとく"油が断たれる”=オイルパニックの意味で小説の題名に使われたのが、現役の通産官僚・堺屋太一氏。本業をフルにいかした経済小説”油断”は。たちまちサラリーマンの間で大評判になったが、この”油断”という言葉、もともとは、仏教の経典『般若経』の1節に由来する。インドのある王様が、家来に油の一杯に入った鉢を持たせ、”一滴でもこぼしたらおまえの命を断つぞ”といって香(こう)をさせた。この王様、家来をいじめて楽しんだ暴君だったが、資源小国日本にとっては、この話、暴君にはまつわるよくあるエピソ-ドでは済まされない貴重な教訓が含まれている。樋口清之様 

                       水平思考のできない社員「ろくでなし」
 年配の大工さんの仕事場に行くと、水糸を張って水平を確かめながら、「最近の若い職人は、ろくも見れない」などと文句をいっているのをよく耳にする。この「ろく」漢字で書けば「陸」で、元々は、水平とか、"歪みがない”などを意味している。だから”ろく”の否定は、"歪んでいる””まがっている”という意味で、ろくも見れない職人は、「ろくでなし」ということになる。この伝でいくと、かの発想術の大家デボノ博士の提唱するところの”水平思考”ができない社員は、ろくでなしで、家に帰れば「宿六」とさげすまれる運命にある。ちなみに「宿六」とは「宿(うち)のろくでなし」を省略したものである。樋口清之様