散歩道<6598>
日曜に想う(4)・下駄を脱がせろ 女性に任せよ
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去年の4月の事、261番と言うゼッケン番号が、伝統ある米ボストンマラソンの永久欠番になった。
1967年の大会に性別を隠して参加して完走し、女子マラソンの門をこじ開けたキャサリン・スィッツアーさんが付けた番号だ。当時、マラソンは過酷で女性には無理というのが常識だった。気づいた大会関係者がレースの途中で彼女を排除しようとする写真が残っている。その写真がアメリカの世論を動かした。
彼女の勇気をたたえる50年後の永久欠番である。今日の女子マラソンの隆盛からは考えられないが、そんな時代があった。世界は変わるものだと思う。人間の社会というものは、様々な醜悪さを見せながら、自らを修正していくエネルギーもまた、内包しているのだ。
昨年、世界経済フォーラムの男女平等度で日本は144ヶ国の中114位だった。9年連続で1位を続けるアイスランドは日本にとって、谷底から仰ぐような高峰だ。その国の女性の元大統領、フィンボガドッティル氏が言っている。
もし女子にとって発言権があれば世界がどれだけ今より良くなるか、想像してみてください」。うなずく人は多かろう。あの国、この国の男性リーダーらのマッチョで危うい言動をみるにつけ。<検>女性、<検>政治、<検>発想を代える、
'18.8.12.朝日新聞・編集委員・福島 伸二氏
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