散歩道<6594>

                   記者有論(3)・米国初の通商紛争・日本の成熟にいかせるか     

 米国で日本車の人気は根強い。日本メーカーは高関税の影響を避ける為に値引きして販売台数を追うのではなく、ブランド力や収益性を高める好機と位置づければいい。
 さらに自由貿易という「外圧」を利用しつつ、農業などの国内産業の改革を薦め、競争力を高めるべきだ。地方での雇用確保という意味でも重要であり、そのために戦略的に予算を使うことは正当化されよう。
 日本軍事力で他国の意思を代えるのではなく、経済力で立つ道を選んだ。
 交易に頼る国に国際環境の変化への脆弱性
(ぜいじゃく)にはつきもの。いずれ、今後の針路を真剣に考えるべき局面を迎えるだろう。トランプ氏はその到来を早めただけだ。米国の漂流を、日本の成熟に生かす好機だ。<検>政治、

 
'18.8.朝日新聞・アメリカ総局 青山直篤氏