散歩道<6589>

                                  波聞風問・人口減少(1)・若者たちの不安の正体

 今日さえよければそれでいいと言わんばかりの刹那的な経済政策がはびこっている。政府は財政健全化の目標をないがしろにしているし、国債市場、株式市場の支え約と化した日本銀行は異次元緩和をやめられず、恒久化の兆しさえある。そうやって景気テコ入れに走ることでかえつて日本の将来を危うくし、若者の希望を奪っていないか。
 年に何回か大学の授業で話をすることがある。ここ1年で接した学生は約800人。そのつど彼ら彼女らにたずねてみる。「日本の未来に楽観的?それとも悲観的?」と。驚くのはどの大学でも学生の99%が悲観的なことだ。
 理由を尋ねてみた。日本の競争力の後退、人口知能に仕事を奪われる
・・・。今風の課題を上げる学生は思いのほか少数派だった。多数が挙げたのは「人口減少」「超高齢化」「社会保障の未来」。
<検>政治、<検>若者、<検>世相、

'18.8.7  朝日新聞・ 編集委員・原 真人氏