散歩道<6582>

                          社説・ 戦後73年とアジア(3)・ 未来へ向け記憶を紡ぐ


  地域の発展に向けて

 
この6月、初の米朝首脳会談が開かれた。両国が戦った朝鮮戦争にいたる経緯を振り返れば、南北分断の背景に日本の植民地支配があることに気づく。隣国の人々には、米ソによる分断がなぜ日本でなく、自分たちなのかとの思いがある。
 一方で、日本は戦後、アジアの平和と発展のために多くの仕事をし、信頼と評価を得た。カンボジア和平などに多数の日本人が関与し、発展途上国での無償技術支援も進めてきた。
 かって軍靴で蹂躙
(じゅうりん)した地域の発展に、息長く携わることは、和解のプロセスにも役立つ。
 アジアの秩序はいま過渡期にある。米国と中国の2大国が力を競い合う場面が増えている。
 もう一つの大国のインドの成長も加わわり、競合と多極化が進む大変動の時代にはいった。
 
<検>戦争、<検>外国、

'18.8.15.朝日新聞