散歩道<6574>
                                   インタビユー ・韓国の朝鮮半島プラン(3)

現実な方法で 南北統一を目指す 一つの経済圏に

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・・・ 現状は文在寅政権が描いたシナリオ通りに来ていますか。
 「文大統領は2012年に初めて大統領選に出ましたが、その時から北朝鮮政策はまったく変わっていません。日本でも少し誤解があるかもしれませんが、文大統領は北朝鮮を好きとか嫌いとか言った感情的な判断をしていません。また本当に慎重な性格で、現状に全く浮かれていない。
 かれの朝鮮半島構想の肝は、市場での利益の共有が戦争の危機を遠ざけ、共同繁栄に繋げていけるという考えです。共同繁栄のためには平和共存が必要となる。共存のためには終戦宣言や平和協定、非核化が不可欠です。こういった工程を北に見せて希望を抱かせ、市場経済体制に引き込む狙いです。北が信頼のネットワークに加わることで非核化は加速する」
 
・・・・歴代政権と違い、文政権は統一と言う言葉を多用しません。
 「統一問題はどの韓国大統領もおろそかにはできない。朝鮮半島の国家の正当性と関係してくるためです。ただ、南北は1991年に「国連に同時加盟し、二つの国として存在してきたのも事実です。文大統領は先ほどの平和共存という言葉を強調しますが、統一をあきらめたわけではありません」
 「今や北朝鮮による赤化統一も、韓国による吸収統一、つまりは北朝鮮の崩壊もいずれも現実的には不可能になりました。どちらも希望的観測に過ぎない。それらを追求することで、むしろ南北関係を硬直化させてきました。いま残されているのは斬新的かつ平和的な不法による統一以外にない。それを実現させるのは挑戦半島経済共同体だと考えています」
 
<検>外国<検>政治、

  
18.8.8. 朝日新聞・ 延世大学教授、前韓国大統領府国家安保室第2次長 金基正(キムキジョン)氏