散歩道<6514>
耕論・バック・トゥ・近代?(1) ・ 保護主義台頭必然の流れ
今回の米中貿易戦争に驚きはありません。リーマンショックあたりから、世界経済の潮目が変わり、グローバル化による不利益を意識する層は増えている。過去、グローバル化の波は何度も起きていますが、国家が消えることはなかった。むしろ、その役割が強化され、市場の変動から国民生活を防御する、広い意味での保護主義が台頭するのが歴史のパターンです。
現在のグローバル経済の最大の問題は所得分配にあります。世界全体での1%と、中国、・インド・メキシコなど新興国の都市労働者の所得は増えていますが、先進国の大多数の労働者の所得は増えていません。
世界経済の統合がどんなに進んでも、政治単位としての主権国家は残り続ける。世界政府はないから、現状の改善を自国政府に求める動きが出て来るのは当然です。 <検>政治、
'18.7.11.朝日新聞 京都大学准教授 柴山桂太さん