散歩道<6498>

                       耕論・道徳どう教えれば(3)・問を立て答え探す場に 

 そこで私は、もっと本質的な議論をする為にも、「哲学対話」や子供たち自らが問いを立てて実行する「プロジェクト型」の道徳教育などを提案しています。
 たとえば、指導要領に「生命の尊さ」とあった場合は、「安楽死」「死刑」と言ったテーマーについて、自ら問いを立てて、答えていくという学びです。道徳は、すべての教科のかなめとされています。道徳だけはでなく、総合的な学習の時間を使って調べたり、哲学者にインタビューしたり、するのもいいでしょう。その中で、さしあたりの自分たちの答えを見つけていくのです。
 「特別の教科 道徳」を今すぐは廃止することは難しいでしょう。当面はルールを作り合う経験やプロジェクト型の道徳教育を薦め、ゆくゆくは、多様な価値観を認め合い、市民としての資質をはぐくむ「市民教育」へと変えていくべきだと思います。
<検>教育

  熊本大教育学部准教授・苫野(とまの)一徳氏