散歩道<6493>
耕論・ 虐待を防ぐ児相の在り方(1)
警察と全件の情報共有を
厚生労働省の統計によると、毎年80人前後の子供が虐待で亡くなっています。児童相談所がリスクを認識しながら虐待を見抜けず、命を救えなかった事件が繰り返されているのです。
今回の事件も、東京の児相は親に面会を拒まれた後、約1ヶ月間も放置していました。香川で一時保護されていたことを考えれば、児童相はまず警察に連絡して結愛ちゃんの安否を確認すべきでした。
2014年の東京徒葛飾区の坂本愛羅(あいら)当時(2)の事件では、警察が虐待を見逃しました。児相がけいさつへ情報を提供せず、警察官が「子供が泣き叫んでいる」という通報で家庭訪問をしたのに「夫婦げんかだ」と説明され引き揚げました。愛羅ちゃんは5日後亡くなりました。
私たちのNPOはこの事件を機に、児相が「虐待の疑いがある」と判断した案件はすべて警察と情報共有するよう訴えています。警察も児相も虐待を見逃さず、適切な判断が出来るようにするためです。
'18.6.29. 朝日新聞 .NPO法人シンクキッズ代表理事・後藤 啓二氏