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時流・自論(2)、10年後の予想・2005年の予感 ('05.12.29.~12.30.朝日新聞)
| 氏名 | 現在の資格 | 項目 | 今年見えた 10年後 |
予想コメント・一言メモ |
| 姜尚中 | 東京大学 教授 |
6者協議 共同声明 |
夢でない地域 安保 |
今年9月、2年に及ぶマラソン協議の末、日・米・韓・中・ロ・北の6カ国はやっと、北朝鮮の核放棄を含む共同声明の発表にこぎつけた。もちろん、今後も平坦な道ではあるまい、曲折、停滞、中断、そして決裂すら予想されるが、共同声明は東北アジア地域において最大級の重要な文書になるはずだ。なぜならこの100年、日、米、中、ロの4大国に朝鮮を加えた共同の合意書がこの地域で日の目を見たことなど、1度もなかったから、声明は、朝鮮半島の非声明核化を通じてこの地域の冷戦構造を終わらせ、多国間の安全保障の枠組みを構築していく道筋を明らかにしている |
| 池田守男 | 資生堂会長 | 人口減 | 全員参加の 社会実現 |
日本の人口が政府見通しより1年早く今年から減少傾向に向かいはじめた。この背景にあるのは子供を安心して育むための社会基盤や環境の整備が時代の変化についていないという問題だ。男女がともに働きながら子育てが出来る仕組みや、育児中の家庭を孤立させない地域社会の協力体制など、企業や自自体の取り組みが急務である。そして10年後には性別や年齢や障害の有無にかかわらず、全ての人々が社会と接点を持ち、愛情を持って支え合う「全員参加型の社会」を実現したいものだ。未来に文化や伝統を継承するかけがえのない命を宝と考え、皆が手を携えて慈しむ社会環境が実現すれば、おのずと人口減少に歯止めがかかるだろう。 |
| 大原 謙一郎 |
大原美術館 理事長 |
九州国立 博物館 |
地域の文化花咲く国 | 京都博物館以来100年ぶりに大宰府に新しい国立博物館が誕生した。美術館、博物館、劇場、競技場など文化施設に費やす国民の税金が大半が首都圏に集中投入されてきた。この潮流が代わり、文化政策に地方への思い入れと気配りが増してくれば、日本は今よりずっと魅力あふれる国になるに違いない。10年後、日本はかぐわしい文化の香りと心豊かな生活のお喜びが広く全国各地の町や村で実感できる、たたずまいの国にしたい。各自に独自の文化と創造力を育ててきた彩り豊かな国である。国の力と風格を備えているのは、そういう全国各地の文化と歴史にほかならない。 |
| 赤坂真理 | 作家 | 耐震強度 偽装 |
高度印象型 社会へ |
官から民へとは構造改革の柱だが、民に任せると利潤追求とは端的にこういうものか?と予想させられる事件ではあった。ただ私としてはその事件の「消費のされ方」に興味がある。人々は国会証人喚問中に夢中だが、それが楽しまれたのは、政治家のダメぶりが丸出しになったと同時に、身も蓋もないエンターテインメント要素が「悪役」たちにあったからだ。視聴者は「姉歯も悲しい人かも」とか「敵ながら堂に入った悪党ぶりだ内河!」とか本質とかかわりない部分で盛りあがった。報道も時代劇かヤクザものを扱うノリで(実は衆議院選から刺客の比喩が圧倒的に好まれるなどそうだった)だからこそ人気番組だった。司法改革で裁判員制が導入されるがその時には法廷も劇場化し、世間の目という無責任な印象論が人を評価するかもしれない。 |
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