散歩道<6152>
鬼って何者
'18.1.26朝日新聞の記事に”鬼”の記述が載っている。日本の鬼の交流博物館(福知山市)に色んな資料が展示されているようだ。文章では大江山(833㍍)にはいくつかの「鬼退治伝説」が残るとある。1993年角(つの)が2本ある赤鬼を模した外形の博物館がオープした。当時は「世界一」の鬼瓦をつくろうと府内外の瓦職人70人が130のパーツに分けて作った鬼瓦を組み立てたとある。
鬼伝説の中でも有名なのが、「酒呑童子」(しゅてんどうじ)という鬼の物語である。亰の都を荒らしまわる酒呑童子を源頼道(みなもとのよりみち)(948-1021)が打ち取った。この話を塩見館長は勧善懲悪の物語のようだが、「鬼をも恐れさせる力がある、と源氏のPRをするために作られた武勇伝ともいえると」。特別展では、物語を色鮮やかに描いた絵巻や、「OYEYAMA」(大江山)の題名で明治時代に英語や、仏語などに翻訳された本の複写や、酒呑童子が載った戦前の教科書もある。展示には「軍国主義の時代、鬼も国策を担わされていた」と添えられているそうだ。
「祀(まつ)られる鬼」や「民俗芸能の鬼」など全国各地の鬼面や、飛鳥時代から現代までの鬼瓦も並ぶ。自然の猛威など人間の力を超えた物への恐れ、豊穣(ほうじょう)をもたらしてくれることへの感謝、暮らしを見守ってくれる見えざる親愛の情・・・鬼面や鬼瓦に込められた人々の思いを想像しつつ見ると味わい深いという。
「鬼は人間にとって、神にも悪にもなる両義性を持っている。心の中に善と悪とを併せ持つ人間の分身ともいえる」と館長はおっしゃる。
<検>時代、