散歩道<6131>
ザ・コラム・ メディアの分断(1)・「公平原則」廃した先には
ドナルド・トランプ氏が米国の大統領に就任して、もうすぐ1年になる。初日のTPP(環太平洋経済連携協定)からの離脱宣言に始まり、年末のエルサレムの「首都化」まで、昨年は世界中がトランプ氏に振り回された年だった。
昨年の前半を米国・ワシントンで過ごし、後半を日本で過ごした。トランプ氏と距離的に離れただけで、息をするのが楽になったような気がする。
「2つのアメリカ」という言葉が使われるようになって久しいが、トランプ氏の登場で、米国の分断はより激しくなった。
とりわけトランプ氏が標的にしているのがメディアである。主要テレビ局や、ニューヨーク・タイムス紙などを「米国民の敵」とまで呼んだ。選挙中からトランプ氏がメディアを徹底攻撃した影響もあって、一昨年の調査では、共和党支持層でメディアを信頼する人は14%しかいなかった。 <検>政治、<検>文化、
'18.1.4.朝日新聞・編集委員・山脇岳志氏
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