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面白い文章(17)・村上 春樹様(2) ・混沌にある現実・揺れ動く世界と若者と (1)~(2)と続きます
この文書の中で共鳴できることがあったので書きます。
揺れ動く世界と若者と
6、日本はカオス状態という意味で先進国であり、日本人はカオスや矛盾とともに、それを自然なものとして生きてきたのではないか。
7、ロシアや欧米は80、90年代から体制、規範、宗教など社会の枠がゆらぎだした。日本では、戦後社会そのものが、矛盾を抱え込んだ規範なき社会だったのではないかというのだ。
8、「揺れ動いている社会においては、静止したものをうちたてようとしても、説得力がない。共にゆれ動いて揺れを飲み込んでしまうもの、両方がゆれながら関係を変えて動くもの、その方がリアリティーを出す。それは、ぼくの書き方でもある」
9、日本の読者は、26年の間に世代が1つ交代した。「不思議なのは、読者が感じていることは変わらない。この社会の中でどうやって少しでも自由に自分を維持して、正気を保っていけるか、ということです。違うのは、今はフリーターになれること」、会社勤めや文壇的な付け合いもせず、一人でやってきた。その体験から「フリーター文化というかニート文化というか、怠惰かもしれないが、成熟した文化が育つ土壌になるのではないか」と見ている。
インタビューを終えて、カオス化する社会の中で悪や死への誘惑がうごめき、若者が不安で波立つのを鎮めるため役割を、自分に感じているのかもしれない。「正気で、自分を自由に保とう」と励ましながら。2005年10月17日 ’05.10..4.朝日新聞
散歩道<346>面白い本・五木寛之様・生きる言葉・(17)、(21)