散歩道<6100>

                                 日曜日に想う・憲政の神様から71年後の国会へ(1)


 最近こんなに驚き且戦後政治の無為に着き考えさせられたことは他にない。
 戦後からはほぼ1年後の昭和21(1946)年8月24日、帝国議会は衆院本会議で憲法と戦後憲法が交差する歴史の筋目に登場したのは、「憲政の神様」こと、尾崎行雄(1858-1954)である。
 そのさわりは「言論と日本人」(芳賀綏
(やすし)箸講談社学術文庫)で知ってはいた。だが今回会議録で全文を読み通したのは、昨今の政党政治にいささかがっくりきて、何か光明のヒントをと探してのことだ。北朝鮮危機が迫る中、政権選択の衆院選を終えても、与党は野党の質問時間を減らそうと躍起になり、野党は離合集散に汲々(きゅうきゅう)としている。これでまっとうな憲法改正論が出来るのか。
仰天したのは、71年前に日本政治の行く末を案じて叱咤激励
(しったげきれい)する演説の論点のいずれもが、そっくりそのまま今日なお課題として残されている現状だった。
 <検>政治、<検>氏名

 '17.11.26。朝日新聞・編集員・曽我 豪氏

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