散歩道<6092>
波聞風問・企業とアート(3) 新しい関係 築くには
蓑さんは「うちも面白いことやっている」という。美術館の入場者のうち少ないのが30歳代男性らしい。それなら彼らにアートに接してもらおうと、5年前、ロック・フィールドやアシックス、フェリシモなど、地元の経営者と中堅社員100数十人を美術館に招き、交流の熟を始めた。
以来、年に2~3回、彼等数十人を招き、学芸員の話を聞き、企画展を見てもらっている。経営者との関係も深まり、協力関係も続く。
蓑さんは言う。「日本に必要なのはセンスのいい人材。学べば一艇の知識は得られる。でも、それでは差がつかない。その上へはセンスがいる。美術館で本物に触れ、感性、創造力を磨く。それがイノベーションにつながる」
アートと企業。無関係のように思えても、アートも、ビジネスも知る立場からはそうではないようだ。企業がアートと市民、従業員をつなぐ。
かっての企業家のコレクションがいまだに光を放つのも、そのせいではないか。<検>美術展、<検>企業、 '17.12.5.朝日新聞・編集委員・多賀谷 克彦氏、