散歩道<6093>

                                 波聞風問・物価と成長(1)  「失われた20年」だったのか

 企業業績も好調。株価はバブル崩壊ごの最高値。日本経済はそれなりに順調に見える。それでも安倍政権はいまもデフレ脱却を掲げ、景気でこ入れに余念がない。日本銀行は「世界でも例を見ないチャレンジングな」(黒田東彦総裁)超金融緩和を続行中だ。不思議な光景である。
 かって米FRB議長は中央銀行の役割を、「盛りあがっているパーティでさっと酒をかたずけること」と言った。今の日銀は酔客に「もっと飲んで」と無理強いするバーテンダーのようなものだ。
 政府日銀は。いまだに危機時のような強力政策をやめないのは2%インフレ目標達成されていないからだと言っている。足元の消費者物価の上昇率は0%台でたしかに目標にほど遠い。ただ、それのどこに問題があるのか。
 消費者町の物価モニター調査によると、食品や生活材の多くで消費者の「実感」価格はゆるやかに上昇している。半数の人はスーパーの特売価格の上昇を気にしている。
<検>政治、<検>言葉・・・・失われた20年
 
'17.12.12. 朝日新聞・編集委員・原 真人氏