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                  時流自論・ワークライフバランス実現(3)池田守男氏    このテーマを(1)~(3)まで続けます

この問題に産業界側から主体的に取り組む動きは既にはじまっている。昨年発足した「ワークライフバランス」塾は、ニチレイ、IBM、資生堂、など業種を越えた36社の企業が参加している。効率性・成長性の追求のみにかたよった「成長神話」の信奉を改め、物や量の拡大よりも心と質の充足を求める方向へと皆が舵を切り返す時が訪れているのだろう。求められているのは厳しい市場競争を乗り切る力を高めることと、ワークライフバランスの実現で生活の質を向上させることの両立である。決して容易なことではない。しかし、この新たなビジネスモデルを日本に根付かせることが出来れば、真に幸せな社会実現の礎になるにちがいない。その為には、個人、企業、自治体など社会全体の意識改革が不可欠だ。今こそ皆が知恵を出し合う時であろう。人間の限りない欲求や企業の飽くなき収益拡大主義によって膨大な無駄を生み環境を破壊することは許されないし、ましてや、技術進歩に人間が振り回され、社会が破壊される悲劇など起こしてはならない。「足るを知る」という言葉がある。仏教や老子の教えに由来する文言(もんごん)の意味するところは、「知足の者は、貧しいといえども、富めり、不知足のものは、富めりといえども貧しい」ということだという。経済が成熟し、科学技術が進歩した今こそ、人間としての謙虚さを忘れてはならない。私たちは何のために生き、何のために働くのか。大きな視点からいまその本質的な意義を問いなおしたいと思う。2005年10月15日

'05.10.10.朝日新聞、東京商工会議所副会頭
散歩道 <131,>企業倫理、<184>格調高い興味ある言葉、<200>素晴らしい企業広告、<219>物作り揺らぐ足元、<226>いい企業広告、<313>商業・厳しさ距離規制必要では、<521>池田守男様・三方よしの精神発信を(1)、<522>(2)、<523>(3)

備考:'08.7.25.NHK・ニュース、”ワークライフバランス”という言葉、調査した結果、言葉を知っているとした人・約26%、意味も知っている人16%に過ぎなかったそうです。