散歩道<6064>                     665から移動

                               時流自論・地域の復興が日本を元気に(2)・池田守男氏          このテーマ(1)〜(3)続けます

 街づくりにもその弊害が現れている。中央から還付される補助金や交付金をより多く獲得することが地域活性化につながるとばかりに、古いものを一斉にとり壊してバイパスや道路や公共施設を郊外に新設してきた。その結果、地域のにおいや彩りなどを失った画一的な街が次々に発生している。古くから同じ生活文化圏にある地方都市同士はもっと自然に連携しあっていいはずなのに、あらゆる面で中央頼み、中央向きとなり、近隣地方同士の横の結びつきが極端に弱まっている。縦横の関係ではなく、もっと人間同士の心の結びつきや地域における文化や価値観の共有といった横糸のつながりを強めていく必要があるように思われてならない。こうした中で。「横糸強化」への動きが地域の側からも起きてきたことは頼もしい。瀬戸内海をはさんで岡山県倉敷市にある大原美術館と香川県琴平町にある金刀比羅宮では、シンポジュームの開催や美術品の交換展示など様々な文化交流を行なっている。古来、固有の文化をともに育んできた瀬戸内海沿岸地域が、21世紀の新しい瀬戸内海文化醸成に向けて主体的に取り組んでいるというもので将来的にもっと幅広い分野での連携に発展する可能性がある縦糸横糸が組み合わされることで、日本というこの世にかけがえのない一葉の織物は織りなされる。そしてこの織物を構成する美しい模様のひとつひとつが街なのである街は局所的に名所があるというだけでなく、街全体が人をひきつけるような個性や魅力、存在感にあふれていることが重要だ。その為には、長く培われたその街ならではの歴史や伝統が不可欠だ。商店主や事業主、住民など皆が自分の街に誇りを持ち、街づくりに積極的に取り組んでいく必要がある。2005年10月14日   17.11.24

'05.8.22.朝日新聞池田守男氏東京商工会議所副会頭

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