散歩道<6052>

                                        経済気象台(864)・ユニーとドンキ

 ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)とドンキホーテHDが提携した。ユニー・ファミマHDは、生長の見込めないGMS(総合スーパー)業務を早めに切り話、コンビニに絞り込みたいのだろう。
 一方のドンキは、かって倒産したGMSの長崎屋を引き受け、店舗を「メガドンキ」として再生させた。メディアは「したたかドンキ」と、「白旗を上げたユニー」という調子で書いているが、その程度の分析でよいのか?
 今世界の小売業には大きな動きが出てきている。米アマゾンは、米高級食品スーパーのホールフーズ・マーケットを約1.5兆円で買収した。額も驚きだが、アマゾンがついにこの分野に爪を伸ばしてきた。
 続いて、グーグルだ。世界最大の小売業であるウォルマートと提携を発表した。人工知能(AI)などの新技術を駆使し、新たなビジネスへの挑戦である。さて、この流れからすると、ユニーとドンキは極めて古い組合わせのように思える。確かにいまのユニーより、はるかに安い仕入れコスト、人件費を実現して利益を出し最終的にこの提携は成功するだろう。
 だが今回の提携は、小売業界に新風を吹き込むものではない。かって、あのダイエ―が利益を生み出せなくなったGMSを、トポスという超ディスカウントストアに業態転換し、再起を図った事を懐かしく思い出す。ドンキも攻めるつもりはない。ユニーにしてみれば白馬の騎士だ。しかし、いま求められるのはノスタルジャーではなく、 イノベーションである。アマゾン屋グーグルのような業界を変革する取り組みが出て来ることを期待したい。
<検>商売、   '17.10.21.朝日新聞   <6006>他の小売大手との違い(1)

                              
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